●『気高きシーク』ギャビーはアラブの王国ザンタラに飛んできた。旅行中の兄が麻薬所持の嫌疑で逮捕されてしまったのだ。冤罪を晴らして兄を釈放してもらうには、国王に直訴するのが一番だろう […]
「シークと乙女」/ある日、ベアトリスは手紙で弁護士事務所に呼びだされた。通された部屋にいたのは、ザフラト国の次期国王タリク・アル・カマル。いきなり弟と別れてほしいと多額の手切れ金を […]
イブとドリューの出会いは最悪だった。そのときイブは厚化粧で、彼の甥を誘惑している最中だったからだ。あばずれめ! 甥に手を出すな! と激しく罵倒され、おかげでドリューにセクシーな魔女 […]
「きみには恥という観念がないのか?」ホープを見るアレックスの顔は嫌悪感で曇っていた。モデルから女優への転身をはかるホープがアレックスに会ったのは、三つ子の姉の結婚披露宴でのこと。二 […]
女医のフィービは、代診としてある病院に勤め始めたものの、休暇中の院長と顔を合わせる前に辞めようと考えていた。院長のコナーは、今は亡き妹の夫。そして、フィービがひそかに愛した男性でも […]
ルーシーは、バカンスに出かけた姉のフラットで留守番をしていた。玄関の呼び鈴が鳴り、いぶかりながら出てみると、立っていたのははっとするほどセクシーな男性だ。「ミス・フォスターだね?」 […]
ダーシーは母が家出したという連絡を受け、ヨークシャーの実家でクリスマス休暇を過ごすことになった。家事の切り盛りをするあいまに外で息抜きをしていたとき、突然、見知らぬ男性が近くの木か […]
ロウィーナは若くして有名雑誌の編集長の座に就いた。果てしない野心をいだいて努力した結果だった。成功の味に酔いしれてもいいはずなのに、気分は冴えない。それもこれも妊娠してしまったせい […]
アリスはドアを開けた瞬間、目の前に立っている男性を見て息をのんだ。三年前、夫の葬儀のあと、ただ車に乗って走り続けた日、天候が悪化し雪で視界がさえぎられ、近くのホテルに避難した。あの […]
この男のもとに送りこまれたのは、花嫁候補として考えられているからだろうか。母を看取ったあと、キャットには住むところも職もなかった。理学療法士をしていた病院には彼女の戻る場所がないう […]